
60歳で繰上年金受給−医療編

こんにちは。案内役のFHNバチです。
今回は『医療』についてのブログ記事になります。
以下のブログ記事の続きです。
リタイア後の収入源の確保は、体力面を考慮すると労働収入から権利収入への移行が必要と考えています。
権利収入には印税や株の配当金などがありますが、すでにある程度計算できるのが公的収入である年金です。
年金は65歳からの受給が一般的ですが、2024年の60歳からリタイアし年金生活に移行する予定です。
また、リタイアに伴いフィリピンへの移住を計画しています。
誤診で死にかけた
移住する上で一番気になるのは、医療面です。
というのも1990年代にフィリピンで3年駐在していた時に、三種に分類される(ちなみに『新型コロナ』は四種)『腸チフス』に感染しました。
当日頭痛と冷や汗が止まらず、マカティの診療所に行き日本人医師に風邪と診断されました。
処方された薬を飲みましたがもちろん治るはずもないのですが、風邪で何日も休むわけにはいかず2、3日後に出社しました。
会社(工場)に着いても冷や汗と頭痛が止まらず、会社に常駐していたフィリピン人の女医さんにも診てもらいました。
駐在懐古録はこちら: フィリピン駐在懐古録(90〜92年)#1
自分で信頼できる医師や病院を探す事が必要
女医さんの年齢は多分40前後だったと思います。
診ていただくと『腸チフス』と直ぐに診断され、点滴と薬を投与されました。
その後自宅療養になったのですが、処方された薬を飲み、数日後に体調が戻りました。(その後、四種に分類される『デング熱』にも感染したがその時もこの女医さんに診てもらい治りました。)
もしあのまま日本人医師の誤診のまま自宅療養していたら。。。。。
この経験から日本人医師だからとか、ここの病院だから大丈夫というのは根拠がなく、『自分で信頼できる医師や病院を探す事が必要だな』と勉強になりました。
ですが、たとえ信頼できる医師や病院が見つかったとしても医療費を保険無しに払えるかどうかはまた別の話です。
日本3割、フィリピン8割
そこで、医療保険制度や医療サービスはどの様に運用されているのか、日本との比較も交えて調査する事にしました。
医療保険でよく目にするのは、医療費がフィリピンは高額という記事ですが、実は保険がなければ医療費は最新の設備が整った日本の方がもちろん高額です。
『価格.COM』に医療費の比較記事が掲載されていました。

初診料は殆ど差がありませんが、中耳炎の手術費用はフィリピンの9万円〜14万円なのに対し、日本は60万円でフィリピンの約4〜6倍す。
治療費が高くても日本では国民健康保険への加入が義務付けられていますので、負担額は3割です。では、フィリピンの医療保険はどうでしょうか?
このブログ記事を読むとリタイアメントビザ保有者で、フィリピンの国民健康保険フィルヘルス(詳しくはJETRO参照)に加入していた場合、医療費の8割を負担したようです。
リタイアメントビザの発給が一時停止中の様ですので注意してください。関連記事へのリンクを以下貼っておきました。

また新型コロナに感染してしまった場合治療費はどれ位かかるのでしょうか。この記事を読むと約130万ペソ(約280万円)だったようです。
年金生活でこの治療費は死活問題になってしまいます。また注意したいのは、フィリピンでは医療費が払えない場合、治療を受ける事もできない様です。
ここまででどの様な感想を持たれましたか?
『日本の国民健康保険制度を放棄してまでフィリピンに完全移住するのはリスクが高い』
とは言えそうです。
ここからは、フィリピン移住時に問題となり得る医療へのリスクを考慮しながら多角的に調査(リスクヘッジできるか)してみます。
<続く>

